2011/08/30

モスクワの旅 ⑩ フォークアート・ミュージアム♪ 展示

ここ‘フォークアート・ミュージアム’には、文字通り、
ロシア国内から集められた、
フォークアート(伝統工芸品)が展示されています。

建物の1階と2階の各部屋をゆったりと使って
沢山の民芸品や工芸品が紹介されていました。

さて、どんな物が展示されているかと言えば、、、。

ヨーロピアンフォークアートでは定番の、絵付けされた家具

色とりどりの民族衣装の数々

伝統的な文様のレースや刺繍もいっぱい

ロシア正教会ならではの‘イコン’のコレクション

ロシア式湯沸かし器の ‘サモワール’

他にも、アンティークや木彫りの家具や磁器製品も豊富で、
見るもの見るもの、興味深いものばかりです。

「これはなんだろう? あれは何に使うんだろう?」
見慣れない物もいろいろありました。

もちろん、知りたい事がいっぱい湧き出て来たのですが
展示品についてる説明書は、すべてロシア語です。
聞きたい事も、沢山あったのですが、
入口のガードマンを除くと、スタッフはみんな年配の女性ばかりです。

シニアボランティアさん(おばあちゃん)ばかり集めたのかな?

この空間には、ピッタリと合っているのですが、、、
いかんせ、言葉が通じません。( 一一)

一人ぐらい英語を理解するスタッフが居てくれれば、いいんだけど、
でも、観光地としてはマイナーなようで、
この日の、見学者はわたしたちだけでした。


展示品、まだまだありますので
続きにしますね~。

旅行記



たらたらと、綴っている‘モスクワの旅’ですが、

このたび、‘ペイントクラフト’さんのブログで紹介して頂きました。

ジョストボ旅行記☆

ありがとうございます。

他にも、ペイント情報が満載ですので
みなさんも是非訪れてみてください。
ペイントクラフトBlog 編集スタッフの活動日記

2011/08/29

モスクワの旅 ⑨ フォークアート・ミュージアム♪ 

今回の旅のテーマは、‘ロシアの伝統工芸を訪ねる旅’なので、
モスクワ市内にある、‘フォークアート・ミュージアム’も外せませんでした。
ここは、ガイドブックにも小さくですが載ってます。

クリーム色の外観の古風な建物です。


ここでも、覚悟はしていたのですが、
やっぱりスタッフはロシア語しか話せず、英語は全く通じません。

入場券を買うのも、カメラの撮影許可(別料金なので)を頂くのも
すべて片言の、発音も怪しげなロシア語と、身振り手振りで乗り切ります。

いや、その前に、ここにたどり着く前にも
道に迷いそうになって、そのたびに通行人に場所を聞きながら来たのですが、
英語で答えてくれた方は、一人もいなかったです。

でもね、、、
わたしが話しかけた方はどなたも、嫌な顔一つせずに、
「知らない」なんて、冷たくあしらわれる事も無く、
みなさん、辛抱強く、
「いったい何を困ってるのか?」を的確に判断してくれて、
ロシア語で、ちゃんと助けてくれました。

ロシア人、見かけとは裏腹に(?)、
心はとっても優しいんですよ。(^_-)-☆


次は、美術館の内部へ続きます。

2011/08/26

モスクワの旅 ⑧ フェドスキノ・ミュージアム♪

ここ、‘フェドスキノ・ミュージアム’は、
この旅で、一番訪れてみたかった場所です。


沢山並んだショーケースの中に、
‘ミニチュア・ラッカーペイント’の歴代の作品が展示されています。


小さな、本当に小さな箱が凛として並んでいます。

大きな物でも、せいぜい小型のクッキー缶程度の大きさで、
マッチ箱ほどの手のひらに乗る小さなサイズの作品がいっぱいです。

この繊細な小箱の美しさは、画像じゃぁ充分に伝えられないのが残念です。
もちろん、細部を見るには拡大鏡が必要ですね。



さて、なぜわたしが、‘フェドスキノ’を訪れたのか、ちょっとだけ説明しますと、、、
フェドスキノは、ジョストボと古くから深い関係があるからなのです。

現在でこそ、ジョストボ村とフェドスキノ村は、
あいだに大きな運河があるので、すぐそばの村とは言えませんが、
その昔、運河が出来る以前は、簡単に行き来の出来る村でした。

そんな位置関係もあり、フェドスキノ村にある美術学校では、
今でも‘ジョストボ’を教える学科があるのです。

そう、ジョストボのファクトリーで働くのアーチストはみんな、
この美術学校の出身者という訳で、
ジョストボのペイント様式に多大な影響を与えているのです。

2011/08/25

モスクワの旅 ⑦ フェドスキノ・ファクトリー♪

翌日も、とっても良いお天気です。

この日は、朝から見学の予約を入れてある、フェドスキノのファクトリーに出かけました。

‘フェドスキノ’とは、ロシアを代表する工芸品の一つ
ミニチュア・ラッカーペイント(ラッカー・ミニアチュール)を指します。
小さな小さな漆塗りの小箱です。
もちろん村の名前がそのまま製品の名前になっている訳です。

ちなみに、ロシアのミニチュアペイントは、‘フェドスキノ’の他にも
‘パレフ’、‘ホールイ’、‘ムスチョーラ’が4大産地として有名です。
それぞれの絵柄には特徴があるので、
それについてはまたいつか紹介しますね。


モスクワの郊外にあるフェドスキノ村も、森の中の小さな村です。
奥に見える建物がファクトリーです。

ファクトリーでは、ロシア語での案内しかないと解っていたので
ツアーは予約していなかったのですが、
一緒になったロシア人の親子のツアーに混ぜてもらう事になりました。

ガイドさんも、「まぁ~なんとかなるでしょう。」と、言ってたような、、、(^_^;)

小箱の原料になる、カードボード(厚紙)を
木枠に巻き付けて箱を作ります。

強度を付ける為に、にかわ(?)に浸します。

他にも、オーブンで乾燥させたり、プレス機にかけたりと
さまざまな行程を経て
ペーパーマッシェの小箱が完成します。

見た目は‘木の箱’ですが、原料はあくまでも‘紙’なのです。

ベースの色は、外が黒、内側が赤が基本です。

図案にあわせて、金箔や螺鈿の細工を施してから
絵付けがされます。

ここは、ペインターさんの作業場。

絵付けに使われているのは、オイルペイントです。
‘フェドスキノ’は、実写的に描かれた風景や風物画が特徴です。

もちろんすべてロシア語での説明でしたが、、、
この程度理解できれば、充分ですよね。(^v^)

この後、ミュージアムに続きます。

2011/08/23

モスクワの旅 ⑥ 黒ビール

ちょっと休憩~ね。


初めてのレストランでの注文、、、

‘まずはビール’と思い
メニューの一番上に載っている銘柄を頼んだら
黒ビールでした~。( 一一)

ロシア語のメニューの解読に
てこずる日々でもありました。

モスクワの旅、まだまだ続きますので
また、覗きに来てくださいね。

2011/08/22

モスクワの旅 ⑤ ジョストボ・ショップ♪

ジョストボ・ファクトリーでは併設されている、ショップも見逃せません。


お店には、フィールドトリップで訪れる子供達が
お小遣いで買えるようにと、ジョストボをあしらったマグネットや
小さなトレーも沢山用意してあります。


お土産に手頃な、お値段のトレーから、
マスターペインターが絵付けした高価なトレーまで
とにかく豊富な品ぞろえで、どれにしようか迷ってしまいます。


各種お祝い事などの高級ギフトとしての需要も高いそうで、
ギフト用の化粧箱も用意されています。

そうそう、、、
モスクワ市内にもファクトリーの直営店がオープンされる(された?)ようです。

モスクワ市内のお土産屋さんでは、
「これどうよ~?」って思うような
どう見ても素人(?)が描いたような粗雑な絵付けのトレーも
‘ジョストボ’と言って売ってましたから、、、、。(>_<)
どうかジョストボトレーをお求めの際は、
ファクトリー公認のお店でどうぞ、、、。

2011/08/19

モスクワの旅 ④ ジョストボ・ファクトリー♪

ミュージアムを訪れていた一般の見学者が帰るのを見送ると
ミーシャ氏は、わたしたちをエレベーターへ乗せ、
ファクトリーの内部へと連れて行ってくれました。

ここからは、一般の方は入れない特別なツアーなのです。
ラッキー(^_-)-☆

ジョストボのファクトリーは大きく分けて、3つの部門に分かれています。

メタルのトレーを作る 鍛冶
下塗りや仕上げをする 塗装
トレーに絵付けをする 美術


その中の、美術部門の作業場へと案内してくれました。


7月、8月は、夏休みを取っているアーチストが多いそうです。
おまけにファクトリーの改修工事が至る所で行われていたり、
週末の午後という事もあり、この日、働いていたのはホンの数人でした。

アーチストは、それぞれのセクション毎に、作業する部屋が分かれています。

まず、最初に案内されたのは、
お花や果物といったメインのモチーフ描く、アーチストの部屋。

窓からの自然光がたっぷりと入る、明るい作業場です。
一人一人に、ゆったりとした作業スペースがあります。

ちょうどお花のハイライトを入れている所でした。

見ているうちから、どんどんハイライトが加えられ、
次々と綺麗なお花が生まれて行きます。


隣の部屋では、トレーの縁飾り(オーナメント)が描かれていました。
もちろん、下書きなんて一切無し。
フリーハンドでどんどん描き進めて行きます。

ファクトリーで売られているジョストボのトレーは、このようにお花などの絵の部分と
周りの縁を飾るオーナメントを別々の職人が担当する事により
効率よく仕上がって行くのです。

また別の部屋では、クリスマスの飾りのガラスボールに絵付けをしていました。
プレゼントに最適な、ジョストボのクリスマスボールは、
これからの季節の人気の商品のようです。

作業をしているすぐ脇で、わたしがあれこれ説明を聞いたり、
写真を撮ったりしていても、
まったく気にしない様子で、黙々と作業を続けています。
さすがは、職人!

ちょっとは見習わないと、、、(^_^;)

2011/08/18

モスクワの旅 ③ ジョストボ・ミュージアム♪

ジョストボのファクトリーには、ミュージアムとショップが併設されています。

ミュージアムの入り口で、わたしたちを出迎えてくれたのは、この方。
長年の恩師 Mikhail Lebedev氏(通称 ミーシャ氏)です。

ミーシャ氏は現在、ジョストボファクトリーのヘッドアーチストとして
アート部門の責任者でもあります。

多くのアーチストをまとめる立場のいそがし勤務の合間、
この日は、わたしたちの為に、特別に案内役を買って出てくれました。

持つべきは、友達(先生?)と言いますが、ホントですね~ (^v^)

広々とした部屋の壁一面に、ジョストボトレーが展示されています。

もちろん、すべて写真撮影OK 。
メディアへの掲載の許可も頂きましたので
追々、ブログネタが途絶えた時にでも(?)、個々のトレーを紹介ししますね~。

ちょうど、 ファクトリー全体が改修工事をしていることもあり、
また、モスクワ市内で7月に行われたジョストボの展示会の作品が
壁には飾り切れないで、床に置かれているような状態です。

改修工事の終わる秋には、展示スペースも2倍になるという事で、
その時は、もっと沢山のトレーが披露されるようです。

ミュージアムでは、ファクトリーの歴史や制作行程などを説明した
ビデオの鑑賞や絵付けの体験も出来ます。

そして、夏休みが終わると、毎日のようにモスクワ市内から
小学生がフィールドトリップで訪れるので、とっても忙しくなるようです。

この日も、わたしたちの他にも予約の見学者が何組かいて、
ミーシャ氏が、ひとりひとりに丁寧に説明してくれました。

さて、このショーケースは、、、というと、、、
歴代の有名アーチストの写真が展示されています。

見覚えのあるお顔、ありますか? (^_-)-☆


さて~次は、普通では入れない、ファクトリーへ向かいます。
お楽しみに~♪

2011/08/16

モスクワの旅 ② ジョストボ村探索♪

お天気も良く、気温もさほど高くなく(26から27℃くらいかな?)
絶好の散策日和です。


モスクワの郊外にあるジョストボ村は、周囲を森と運河に囲まれた
豊かな自然の中のにある、小さな小さな村です。

村のあちらこちらでは、赤い実を付けたナナカマドが迎えてくれました。



村の周辺では、近代的な新しい家がどんどん建っていますが、
村の中心には、まだまだ古い建物が残っています。

古い家はどの家も、おとぎ話に出てくるような小さな可愛いおうちで、
伝統的な窓の縁飾りがとっても素敵なんですよ。 


さすがは、古くからの伝統工芸の村です。
表札にもジョストボトレーを掲げているおうちもあります。


道路脇で野菜やフルーツを売るお店もあって、
村全体が、のどかな雰囲気でいっぱいです。


もちろんジョストボのファクトリーへは、
道案内の看板が出ているので 迷わずたどり着けます。(^_-)-☆
この先を左折したら、そこがジョストボ・ファクトリーです。

どうぞ、お楽しみに~♪

2011/08/15

モスクワの旅 ① まずは到着~♪

夏休みで帰省していた日本から、飛行機を乗り継いで
モスクワへ着きました。

入国審査は、窓口がちょっと混雑していましたが、思っていた以上にスムーズです。

入出国に必要な書類は、事前に記載する必要が無くなっていて、
税関の申告も、よほどの大金をを持ちこまない限り必要ないそうです。

それでもガイドブックでは、‘パソコンは申告した方がいい’って記載されていたので
心配していたのですが、、、
「たぶん申告しなくても大丈夫。むしろ申告する方が、あとあと厄介だよ。」
という話を聞いたので、税関はそのままスル―する事に、、、。

どうやら入国審査も税関も、どんどん合理的になっているようです。

ドモジェドボ空港

大きな荷物があったので、ホテルまではタクシーを利用しました。

ものすごいスピードで、あっという間に郊外を抜け、市内に近づくと
道すがら、ソビエト時代に建った古いアパートがいっぱい見えてきました。
しかも、行けども行けども、どのアパートもみんな同じに見えます。


こんなに似ていると~どれが自分のアパートなのか?解らなくなって、
迷子になる人いっぱいいるんだろうな~ ( 一一)

中心部へ近づくに従い、新しいアパート群も登場します。
モスクワ市内は一軒家は皆無なので、市民のみなさんはアパートに住んでいるのです。

市内に入ると、広い道路にどんどん車が増えて混雑してきます。
道路の渋滞は、アメリカでも日常茶飯事なのであまり気にしないで、
車外の景色を楽しんでいたら、いつの間にかホテルに到着です。

チェックインの後、ホテルの近所のレストランで軽く夕ご飯を食べて、
この日は早めに休みました。
なんたって翌日は、ジョストボ村探索なのですから、、、。

お楽しみに~♪

2011/08/12

遠くて、遠い国

もうすでに、何処の事なのかは改めて言わなくても解っちゃってますよね?

そう、ロシアはモスクワに行ってきました。(^-^)


思い起こせばロシア人ペインターからジョストボペイントを習い始めて、早13年、、、
セミナーのたびに、「モスクワに遊びにおいで~。いいとこだよ~。」
と、誘われて続けていたのですが、、、。
そこには、いろいろなしがらみがあって、
行きたくても行かれないという悲しい事情がありました。

それに、なんといっても遠い。( 一一)

日本からモスクワへは、直行便もあって10時間ほどのフライトだけど、
わたしが住むアメリカ西海岸からは、いったん東海岸へ飛んで、
そこからヨーロッパ経由となるので、乗り継ぎが最低でも2回もあって、
フライト時間も何時間になるのか見当もつかない、はるか遠くの国なのです。

行きたいのに行かれない、、、。
行きたいのに行かれない、、、。

長い間、ひとりジレンマに陥っておりましたが、
今回、意を決して行って来ました。
だって、いつも使ってる航空会社のマイルがいっぱい溜まっていて、
それを使った個人の自由旅行が可能だと解ったのですから、、、。 
これは有効に利用しないと、、、。ねっ。(^v^)

その上、ルートは日本(成田)経由。
里帰りの日本からちょっと(?)足を延ばせばいいのです。


少し前までは、未知の国のイメージが強かったロシアですので、
旅行会社のツアーでしか行かれないと思っていたのですが、
ここ数年で、誰でも気軽に行かれる国になっているようです。

だってね~、わたしがロシアまで行って訪れたい場所は、
‘クレムリン’や‘赤の広場’といった有名な観光地ではなくて、
ガイドブックにも載っていないようなフォークアートの聖地なのですから、
旅行会社のツアーに参加じゃダメなんです。

そう、もちろんあそこ、、、
‘ジョストボ村’と‘フェドスキノ村’の事です。
* ちなみに‘フェドスキノ村’はミニチュアラッカーペイントの生産地の一つです。)

行こうって決めたら、不思議なものですね。
日程の調整~フライトの予約~ホテルの手配~ビザの取得(ロシアはビザが必要なの)と、
すべてがスムーズに進んで行きました。

そして、ガイドブックには載っていない‘ジョストボ’も‘フェドスキノ’も
ネットで調べたら簡単に見つかりました。
しかも、グーグルマップで道順から所要時間までバッチリ。(^_-)-☆

それでも、初めての地では何があるか解らないので、
スケジュールは大まかに、‘ジョストボ’へ1日、‘フェドスキノ’へ1日と決めて、、、
それぞれのファクトリーへ訪問の予約を入れました。

はい!これですべて準備万端。
では、出発です。

2011/08/10

とりあえず、ただいま~

昨日、無事に旅から戻りました。


でも、家に着くとすぐにベットにバタン、、、

途中何度も目は覚めたのですが、
どうも体が固まって動かない、、、( 一一)

やっと起き上がれた時は、なんと16時間も経っていました。

あまりの疲労感に、普段の体力不足を実感しています。(^_^;)

もうちょっと休んで、体力が回復したら
今回の旅のレポを綴っていきますので
どうぞ、また覗きに来てくださいね。

2011/08/08

ガイドブック

ふっふっふ…。

久しぶりにガイドブックと一緒に旅をしてます。


でもね、楽しい時は時間が早く流れます。

そう、あっという間に最終日となりました。

今? 空港のラウンジから更新しています。

トランジットがあるので、家に戻るのは9日かな?

2011/08/01

の~んびり

再び、長野の実家に来ています。



さすがに今回は8月なので、ものすごく暑いかと思って覚悟してきたのですが、
あれ?意外と涼しいよ、、、
毎日、お天気もいいし、、、


ついつい、のんびりしてます。